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Retina Medicine 2025年秋号(Vol.14 No.2)

■編集主幹
石田  晋:北海道大学大学院医学研究院眼科学教室教授
■編集幹事
小沢 洋子:藤田医科大学東京先端医療研究センター臨床再生医学講座・羽田アイセンター教授
近藤 峰生:三重大学大学院医学系研究科臨床医学系講座眼科学教授
園田 康平:九州大学大学院医学研究院眼科学分野教授
中澤  徹:東北大学大学院医学系研究科神経・感覚器病態学講座眼科学分野教授
安川  力:名古屋市立大学大学院医学研究科視覚科学教授
山城 健児:高知大学医学部眼科学講座教授

  • A4判/84頁
  • 2025年10月発行
商品コード : 978-4-86550-689-1
価格 : 3,080円(税込)
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■特集:萎縮に挑む!
細胞の大きさや数が減少することで,組織の大きさが小さくなることを萎縮という.
ヒトにおいて,網膜や視神経といった神経組織は成熟すると基本的に増殖による組織再生を期待できないとされており,萎縮と聞くと,失明,治療はない,という言葉を連想してしまいがちである.
しかし,科学は進み,かつては原因不明の進行性委縮と思われていた萎縮型加齢黄斑変性の病変拡大を抑制する薬剤が,海外では承認された.原因もしくは促進因子の一つが分かったからである.
萎縮に挑み,新しい治療の道を拓くには,まず委縮の病態を熟知することが必要であろう.
そこで本特集では,斯界の専門家の方々を筆者に迎え,網膜・視神経の萎縮について生理的老化から疾患による萎縮まで,代表的なものを取り上げた.
本特集が明日からの臨床に,そして研究テーマの創出に役立てば幸いである.ぜひお読みいただきたい.


■特集:萎縮に挑む!
Overview(序)  (小沢 洋子)
網膜・脈絡膜の生理的な加齢性萎縮  (小沢 洋子)
ぶどう膜炎による網膜の萎縮〜自己免疫網膜症も含めて〜  (松宮  亘)
ぶどう膜炎による脈絡膜の萎縮  (長谷 敬太郎)
Atrophy in AMD〜geographic atrophy・pachychoroid GA・macular atrophy〜  (上田 奈央子)
近視による網膜の萎縮  (李  惇馥)
視神経の萎縮  (荒木 俊介ほか)
緑内障における網膜および脳萎縮のMRI評価  (小川 俊平)


■連載
●注目のイチオシ論文―やさしく解説― 第27回
 末梢血単核細胞におけるミトコンドリアの呼吸機能は緑内障に伴う視野障害の進行と関連する  (佐藤 孝太)


●日本人のヒット論文―本音で語る苦労話― 第26回
 マウス網膜色素上皮特異的GPx4欠損は加齢黄斑変性症における地図状萎縮の主要な特徴を再現する
 〈論文レビュー〉上田 高志
 〈インタビュー〉上田 高志 石田  晋 中澤  徹

 光障害を避けることはEYS機能障害による網膜変性の潜在的治療法である
 〈論文レビュー〉大塚 悠生
 〈インタビュー〉大塚 悠生 小沢 洋子 園田 康平


●Retina施設めぐり 第27回
 研究室編 札幌医科大学眼科学講座 (渡部  恵)
 外来施設編 ツカザキ病院眼科 (永里 大祐)


●今さら聞けないQ&A 第26回
 Q Peripapillary atrophy zone について教えてください.α・β・γ・δってなんですか? (齋藤  瞳)


■ミニ知識コーナー
 Retina 百科 第26回
 新生血管型加齢黄斑変性の診療ガイドライン〜改訂の裏話〜 (片岡 恵子)
 ロボット手術とOQrimo® (園田 康平)

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