SSRIのすべて ISBN: 978-4-88407-424-1 ■編集 小山 司 :北海道大学大学院医学研究科神経機能学講座精神医学分野教授 関連カテゴリ 販売書籍 > 精神・神経系 販売書籍 > 治療薬のすべて-各薬剤の臨床実践シリーズ- B5判・並製本/300頁 2007年10月発行 定価 4,950円(本体 4,500 円 + 税) 数量: カートに入れる 治療薬を日常臨床にいかに応用すべきか、あらゆる角度からその可能性を探り、EBMから治療戦略までも網羅した薬剤の使い方の実践書 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は従来の三環系抗うつ薬の副作用を大幅に改善し、急性期治療のみならず再燃・再発予防のための持続・維持療法にも用いられており、うつ病治療薬の第一選択薬として定着しつつある。また臨床で幅広く使用され、不安障害の各亜型の治療薬としても適応を拡大している。本書では、開発の歴史から臨床応用の現況、薬理、治療の実際など、わが国で使用可能なSSRI3剤を中心に国内外の知見を解説する。SSRIをあらゆる視点から検討することで精神科のみならず他科、プライマリ・ケアでの適切な薬剤選択と使用を目指す。姉妹書「SNRIのすべて」もあわせて参照していただきたい。 Part 1 総論 1.現代社会におけるうつ病の問題と SSRI の意義 2.SSRI 開発の歴史と治療への臨床応用 Part 2 SSRI の臨床薬理 1.セロトニントランスポーターの機能異常と阻害効果 2.SSRI の作用とセロトニン濃度 3.SSRI と脳機能—脳イメージングから— 4.SSRI の薬物動態と代謝—フルボキサミン,パロキセチンを中心に— 5.SSRI の脳由来神経栄養因子(BDNF)への作用 Part 3 SSRI による治療の実際 Ⅰ/SSRI による気分障害へのアプローチ A:うつ病性障害 1.うつ病治療薬としての SSRI の位置づけ 2.軽症うつ病と SSRI の効果 3.難治性うつ病に対する SSRI の効果 4.非定型うつ病の病態と SSRI の効果 5.うつ病の再燃・再発と SSRI の効果 6.EBM からみた SSRI のうつ病への治療効果 7.プライマリ・ケアと SSRI B.双極性うつ病における SSRI の効果 C.季節性うつ病における SSRI の効果 Ⅱ/SSRI による不安障害へのアプローチ 1.社会不安障害 2.パニック障害 3.強迫性障害 4.PTSD Ⅲ/SSRI による身体症状・疾患へのアプローチ 1.慢性疼痛 2.呼吸器障害 3.過敏性腸症候群 4.摂食障害 5.循環器障害—虚血性心疾患を中心として— 6.うつ病と糖尿病 Part 4 SSRI の投与法の実際 1.SSRI と投与量,投与期間の原則 2.SSRI と服薬アドヒアランス 3.SSRI の長期投与における効果 4.中止後発現症状の観点からみた SSRI の使い方 5.薬物療法以外の治療と SSRI の併用効果—精神療法の併用を中心として— 6.他剤から SSRI へ切り替える際の注意点 7.老年者のうつ病における SSRI の使い方 Part 5 治療上の注意点と安全性 1.SSRI の安全性・副作用・薬物相互作用—その対策 2.SSRI の退薬症候と投与中止時の原則 3.SSRI の児童・青年期患者への投与と安全性 Part 6 将来展望 1.うつ病・不安障害における SSRI の今後の役割と使い方—ベンゾジアゼピンと比較して 2.医療経済学からみた SSRI 3.SSRI と患者へのサイコエデュケーション 4.時間生物学的な治療からみた SSRI